


大阪市西区、京町堀に位置する、カウンター8席の日本料理店。
栗材の名栗仕上板と聚楽による外壁と、奥行き50cm足らずの
小さなスペースの庭によって構成されたファサードを観ながら、
共用部分である1枚の杉板型枠によるコンクリート打ち放し壁に沿って、
かつて京都市電の敷石だった古い石を敷き込んだアプローチから入口を入り、
コンクリート壁に沿って180度転回すると、
壁と平行に同じ長さの鉄刀木無垢材のカウンターが伸びる。
カウンター上部には網代の天井を少し低く配置し、
カウンター背面の間接光やカウンター部の灯りにより、
カウンターを中心とした空間の親密性が高まり、程良い距離感のもと、
店主、女将の心地よいもてなしの心をさりげなく映し出します。